おかあさん、
何十年も前の今日、
私を生んでくれてありがとう。
私は、あなたの子供でよかった。
10年くらい前、突然、あなたを客観視できるようになって、
なぜか、それまでの憎しみその他の感情を、全部水に流せた。
それ以来、あなたのこと、愛おしくて愛おしくて。
心を開いてあなたと生きれた5年間は、
この上もない至福の時だった。
あなたのとこに生まれてこなかったら、
強迫で人生を棒に振ることもなかっただろうけど、
あなたと至福の時を生きれることもなかっただろう。
また、強迫になって家にこもっていなかったら、
大腸がんを患ったあなたの命を
5年分救うことも、できなかっただろう。
強迫で失ったもの、できなかったことは、途方もなく多すぎて、
何が良かったのかわからないけど、
とにかくあなたが居なくなってから、
「私は、この世ではもう用済み」という気持ちが
ぬぐい切れなかった。ずっと。
私は、まだ妹のこと客観視できないでいる。
妹のことを客観視できるようになったとき、
私の中で何かが大きく変わって、
妹との関係も大きく変わるんだろう。
客観視のなるためには、比較対象となるものが必要だと思う。
探そう、心の中、心の外。
とちゅー
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