カウント
2008年09月の日記
[HOME] [過去の日記] [前略プロフィール & 日記の索引] [管理モード]
●2008年09月30日(火)


… 最終更新 - 10/3 AM. 1:30 …


「…夢って、悪夢もあるの?」…キリヤ
「え? ある…だろうな、それは」…トキオ
「現実も、悪夢に近いかも…」…マヒル

萩尾望都『バルバラ異界』3巻より



確かに、幸夢よりも悪夢に近いかも…。
この世界、どうせ悪夢みたいなもんなら…、
そう思えば、


辛いこと一杯で当たり前、
特に不運だってこともない訳で、
良いことあったら、とてもラッキー、
ちょっとした良いこと、普通のことだって、充分ラッキーな訳で…。

そもそも悪夢だと思っといたら…、
うれしい、よかった、ありがとう、って
きっと、もっと自然に心に湧いてきてくるよね☆。

深夜.25:03

← まぼろしの欠片 Top Page

●2008年09月23日(火)


… 最終更新 - 9/26 AM. 0:04 …


また、『バルバラ異界』に関連した夢を見た。 o(- -;o
萩尾望都の他の作品は、何十回と読んでも、
滅多に夢には出てこないのに。
『バルバラ異界』は、まだ2〜3回しか読めてないのに。

『バルバラ異界』には、心や存在、
現実世界、はるかな時間空間、遺伝子の記憶、
意識と無意識、集合的無意識の望み、自我と孤独、
自己欺瞞、親と子、希望と絶望、自己同一性、生愛老死、etc.

私たちの存在の根っこに関わることが、
たくさんたくさん、きちんと描かれてるから、
無意識もかなり揺さぶられてる、ってことかなぁ。
夢は、無意識からのメッセージだもの。 もう2回も見るなんて。



夢の中で、
友人が占いか性格診断?をやっていた。
質問を受けて、自分の好きなモノをあちこち動き回って
探して見つける。 単に選択枝の中から選ぶんじゃなくて、
自分で探し回って見つける。

占い師だか診断師だか…、女の人だったけど、
そういえば、バルバラの「千里」っぽい雰囲気だった。
千里っていうのは、なんとなくわかるな…。

友人はすごく楽しみながら、好きなモノを探してる。
ほんと楽しそう。 私もやりたいなぁ。
でも、まずサメを…。
早く、サメを退治しに行かないといけない。
それまで我慢だな…。

一緒に、サメを退治しに行くことになってたのは、
なぜか、バルバラの「エズラ」だった。
なんで、エズラなんだよぅ。



夢の中のサメって、強迫のことかなぁ。
だから、エズラなのかなぁ。 苦手なものから逃げてたら、
強迫はいつまでも治んないし。 だから、エズラと行けと?

でも、サメを退治してから、
好きなものを探すっていうのは、順番が逆だ…。
強迫がマシになってから、なんて言ってたら、
永久に探せない。

夢で言えば…、ちょっと無理して探すことによって、
現実で言えば…、不安でも他のことに関心を移すことによって、
強迫の衝動を「かわす」訓練をしていかないと、
いつまで経っても治んないぞ…。

いや…、エズラと行くこと自体が
不安を消そうとせず、不安でも放っておいて、
どんどん先に進んでいくことなる…っていう意味か?

そうかもしれない…。

深夜.26:10

← まぼろしの欠片 Top Page

●2008年09月19日(金)


… 最終更新 - 10/02 AM. 0:15 …


久しぶりに、たろーにゃんこが夢に出てきてくれた。
って言っても、大きいワンコだったんだけど。
でも、犬の姿をしてても、あれはたろーにゃんこだ…。

「こんなとこに、たろーちゃんいたのぉー」
「うん、ここ斜めになってるから、体を慣らしてるとこ」

たろーが言うには、
なぜか、部屋の床が斜めになってるから、
寝そべりながら、感覚を慣らしてる…らしい。
私には、まっすぐな床に見えたんだけど。



この頃、ほとんどいつも、
萩尾望都の『バルバラ異界』の世界が
心の中にあるから、こんな夢になったのかなぁ。

…ニャンコがワンコにすりかわってる夢。
でもたとえ、すりかわっていても、
たろーは、たろー。

…地が傾いているっていう夢。
でも傾いているのなら、それに合わせて
生きればいいんだよ…って、たろーも言ってる。



あやうい現実、
足元のおぼつかない現実、
錯覚なのか真実なのか、
本当のとこは解んない現実。

たとえば、現実=世界の捉え方や
感じ方によっても、いろんなモノがすりかわる。

それは、不安定で不確かで心もとない、とも言えるし、
柔軟で可能性がある、とも言える。



『バルバラ異界』では、思いもよらないモノがすりかわる。
夢と現実、あの人この人、その人あの人、
…そして二重になる記憶。

この現実=世界とは、いったい
ナニモノなのだろう
って、改めて考えさせられる。

でも、すりかわったとしても…、
その人が自分を誤魔化していない限り、
すりかわる前も、すりかわった後も、両方とも、
その人にとって真実。

『バルバラ異界』のトキオにとっても、そう。
トキオにとって、キリヤはあの“キリヤ”。
確かに、本物のキリヤもキリヤだし、とても大切に思ってるけど、
トキオが「キリヤ」と呼ぶのは、あのキリヤだけ。



…そして、存在だけでなく、
存在が認識している世界自体も、
おぼつかなく危うく儚いのなら、それに合わせて生きればいい。
っていうか、それに合わせて生きるしかない。


それでいいんだろうなぁ。
たろーにゃんこも、夢でそうしてたもの。

深夜.25:47

← まぼろしの欠片 Top Page

●2008年09月10日(水)


… 最終更新 - 9/13 PM. 11:59 …


小学生の低学年の頃かなぁ。

たぶん、夢の中で目が覚めた。
でもその時は、それが夢だとはぜんぜん思ってない。
だって…、いつもの部屋、いつもの場所、いつもの布団、
いつものパジャマ、部屋の様子も全くいつものとおり。
私はいつものように起きあがって、歩き出していた。

そのすぐ後、たぶん本当に目が覚めた。
でもその時は、なにがなんだか分からない。
あれ…? さっき目が覚めたのに、なんでもう1回?
あれ…? …さっきのは夢? …それとも、こっちが夢?
いつもの部屋、場所、布団、パジャマ、部屋の様子、さっきと同じ。
あれ…? あれ…? って思いながら、私は起きあがって歩き出していた。



リアルな夢と現実が
ごっちゃになった不思議な感覚の中で、
幼い私は、眠い目をこすりながら何回も考えてた。

…ここは、いつもの世界?
…私はちゃんと目が覚めたの?
…それとも、ここはまだ夢の中? 夢の中の世界?
…どっちなんだろう。 よく分からない…。

…なにもかも、いつもと同じだから、いつもの世界にいるのかなぁ?
…よく分かんないけど、そういうことにしとこ…。



でも、そのあと、
何回も何回も、ふっと思った。
大人になってからも、時々ふっと思う。 今でも思う。

…でも、もしかしたら、
…本当の私は、今でも眠ってて、
…この世界は、私の夢の中の世界かも…。
…あの朝からずっと。


…もしかしたら、
…この世界は、現実ではないのかも…。
…あの朝からずっと。

こんなにつじつまの合う長い夢を、
見続けるわけがない。 現実の世界に決まってる…。
でも、どうしても、あの朝の不思議な感覚が
今でも私から離れない。


そして、萩尾望都の『バルバラ異界』を読み終えるたび、
また、あの不思議な感覚が呼び起こされる…。




これまでの『スター・レッド』感想集。
まだ、2つ書きたいことが残ってるんだけど。 o(- -;o

2008/06/08 …大切な存在を失う痛み
2008/06/14 …危険な要素と救いの要素を併せもつ、両刃の刃
2008/06/21 …本能的な不安とおそれが、心に魔物を育てる
2008/06/24 …少数派を排斥する多数派の勘違い

2008/07/01 …内なるおそれを受け入れて、自らを救ったエルグ
2008/07/11 …運命を変えられなくても、運命に克てる
2008/07/16 …災いをもって機会となす 1──シラサギ
2008/07/21 …災いをもって機会となす 2──シラサギ

2008/08/03 …女は度胸──黒羽

深夜.25:47

← まぼろしの欠片 Top Page


WebDiary CGI-LAND