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2006年07月の日記
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●2006年07月29日(土)


… 最終更新 - 7/30 PM. 11:50 …


不正確です。 o(- -;o

「そうとも、きみはメリーベルを愛してる、愛してる、愛してる」
「それぐらい、最初っから ちゃんと知ってる」
「でも、沼の中までは手が出せないだろう」
「ほかのことばかり、考えてる」
「学校に来るの、最初っから気にくわなかったんだ」
「メリーベルのことだって、ロビン・カーのことだって」
「どうでもいいじゃないか」
「ぼくのことだけ 考えてくれなけりゃ、嫌だ」
「ぼくのことだけ 考えてくれなけりゃ、嫌だ」 …アラン

「アラン、アラン」
「どうして メーベルをほおっておける?」
「もう ひとつに溶け込んでいるんだよ」
「ぼくとメリーベルは、ふたりして、きみを愛してるよ」
「なぜ、それじゃ いけない?」
「なぜ、ここに こうしていることが答えにならない?」
「ただ 黙って、きみのそばにいるだけで」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「小鳥の巣」 より



ごめんなさい。
ここの言葉、活字にしたかったので。 o(- -;o
せめて言葉だけでも、何回も読み返したかったので。

PM.11:32
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●2006年07月20日(木)

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… 最終更新 - 7/21 PM. 11:10 …


エドガーは、メリーベルに守られてるような気がする。
メリーベルが消えてしまってからも、
メリーベルに守られてるような気がする。

とても悲しくて、とても苦しくても、
それでも 守られてる気がする、メリーベルに。
メリーベルへの想いに 愛情に、メリーベルとの思い出に。

メリーベルが生きてたときも、
メリーベルに守られてた気がする。
エドガーは、メリーベルを守ってたけど、
メリーベルから守られてもいたと思う。

PM.11:46

●2006年07月19日(水)

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… 最終更新 - 7/25 PM. 11:06 …


不正確です。 o(- -;o

「天にも地にも、たった一人の僕の肉親」
「僕の妹、僕の愛」
「メリーベルのためにだけ、僕は生きてるんだ」
「メリーベルのためにだけ」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「ポーの村」 より

でも、メリーベルは塵と消え…

「なんで生きているのかって?」
「それがわかれば…」
「創るものもなく、生み出すものもなく」
「移る次の世代に託す遺産もなく」
「長い時を、なぜ こうして生きているのか」
「少なくとも僕は…、あぁ、少なくとも僕は」 …エドガー

「幕だ。 全ては終わった」
「僕は自由。 僕はこの世で ただひとり」
「もうメリーベルのために、あの子を守るために、生きる必要もない」
「生きる必要もない」 …エドガー

でも、エドガーは アランを連れて…

「僕は行くけど。 君はどうする?」
「おいでよ、君もおいでよ」
「一人では さびしすぎる」 …エドガー

「通り過ぎる時々に、ささやき、笑い、まなざしを送り交わし」
「夢を織る人々の間を走り、走り」
「この時の流れの果てに、何かあるのなら」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「ポーの一族」 より

「目覚めよ神話。 僕たちは時の夢」
「昔語りと未知への畏怖が、僕らの苗床、僕らの歌」
「さようなら、さようならを言っておしまい、アラン」
「人間界の全てのものに」
「わかっているね。 僕たちが何者か、これからどこへ行くのか」
「早く、目をお覚まし、早く」
「永遠を駆ける馬車がでる」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「ペニーレイン」 より

「たとえば 妹が居ない、妹が居ない」
「あの子はどこ?」
「思い起こすだけで、しあわせにはなれない」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「はるかな国の花や小鳥」 より

「彼の いつも向こう半分の心を占めている、もういない彼の妹」
「もう とうにいない」 …アラン

「夢、遠い日々、遠い愛、涙、悔い」
「すべて小さな箱の中、あるいは小さな池の中」
「馳せるのは、ただ想いばかり」 …エドガー

「どうしてメリーベルをほおっておける?」
「もう ひとつに溶け込んでいるんだよ」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「小鳥の巣」 より



メリーベルが消えてしまい、
エドガーは、生きる意味を問い直すことになる。

わからないながらも、一歩を踏み出す。
「夢を織る人々の間を 走り走り」
「この時の流れの果てに 何かあるのなら」 と。
一人ではさびしすぎて、アランも一緒だけど。

そして 前よりも、
バンパネラとしての自分を 受け入れるようになった気がする。
バンパネラゆえの悲しみを持ちつつ、でも覚悟を決めた感じ…かな。

いつまでも メリーベルが愛おしいから、
いつまでも とても悲しいけど、

エドガーは、メリーベルと
「もう ひとつに溶け込んでいるんだよ」 って
感じられるとこにまで 行き着く。
悲しみも悔いも 尽きないけれど、それでも、
「もう ひとつに溶け込んでいるんだよ」 …って。

PM.11:28

●2006年07月18日(火)

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… 最終更新 - 7/19 PM. 10:43 …


不正確です。 o(- -;o

「透きとおった銀の髪の少女が いました」
「そのあまりの美しさに、神は少女の時を止めました」
「それで 少女は、あすも」
「あすも、あすも、美しい銀の髪を風に吹かせて」
「少女のままで、永遠の時を生きているのです」

萩尾望都 『ポーの一族』「すきとおった銀の髪」 より



なんで、メリーベルが “透きとおった銀の髪” をしているのか、
ずっと わかんなかった。 でも、やっと わかった。
メリーベルも、永遠に透きとおった存在だから。
エドガーやアランも、だけど。

PM.11:43

●2006年07月17日(月)

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… 最終更新 - 7/26 PM. 11:28 …


不正確です。 o(- -;o

「なんで生きているのかって? それがわかれば…」
「創るものもなく、生み出すものもなく、移る次の世代に託す遺産もなく」
「長い時を、なぜ こうして生きているのか」
「少なくとも ぼくは…、あぁ、少なくとも ぼくは」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「ポーの一族」 より



「創るものもなく、生み出すものもなく、移る次の世代に託す遺産もなく」
…エドガーは、地位や名誉や財産のために 生きてない。
…地位や名誉や財産とは 無縁の世界で 生きてる。

「少なくとも ぼくは…、あぁ、少なくとも ぼくは」
…少なくとも彼は、メリーベルのために生きてきた。
…男女の恋愛じゃなく、心と心で繋がってる愛のために。

このことも、理由の一つかな。
エドガーの “透きとおった感じ” の。



「創るものもなく、生み出すものもなく」 だけど、
「移る次の世代に託す遺産もなく」 だけど、
その代わり、純粋な愛を糧に生きてる。

そういうエドガーを見てて、ぜんぜん嫌じゃない。
ダメだなんて、まったく思わない。 これっぽっちも思わない。

だから、私のことも ダメな生き方とか思わなくていいんだよ…。
「創るものもなく、生み出すものもなく」 ても。
「移る次の世代に託す遺産もなく」 ても。
たろーにゃんこだって、居なくても居てくれてるんだし。

PM.11:50

●2006年07月16日(日)

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… 最終更新 - 7/18 PM. 11:36 …


エドガーは、その時その時、その瞬間その瞬間、を生きてる感じ。

それは、
「創るものもなく、生み出すものもなく」
「移る次の世代に託す遺産もなく」
だからかもしれない。

エドガーが意識してるのは、未来ではなく今、っていう気がする。

バンパネラになってしまったこと、
バンパネラであることは、エドガーにとって不本意。
時を経ても、その不本意さに変わりはないように思う。
でも、たとえ不本意でも、バンパネラとして生きることを
エドガーは、だんだん受け入れていったように感じる。

自分がバンパネラであることを、肯定はしてない。
でも、否定もしていない。 そして、その時その瞬間を生きてる。



私も 強迫になって長いし、
「創るものもなく、生み出すものもなく」
「移る次の世代に託す遺産もなく」 って感じてきた。

私も、あてのない未来より、今を生きるしか…、ない。
不自由だらけでも、今の状況の中で工夫しながら、
今と今の自分を受け入れながら、今を生きるしかない。
でも、たぶん…、それでいいんだよ。



「 」 内に抜粋した言葉は、
萩尾望都 『ポーの一族』「ポーの一族」 より

PM.11:52

●2006年07月14日(金)

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… 最終更新 - 7/18 PM. 10:51 …


エドガー、純粋で透きとおった感じ。

透きとおった少年の時期で 時が止まり、
少年のまま 永い時を生き続けるエドガーは、
時が経てば経つほど、その透明感を増してくよう。
人間社会の大人の価値観とは別の次元で、生きてるからかな…。



なんか “その上澄みが透きとおるまで” を思い出す…。

「つぼみを摘んでは、永い永い日々、炉端の火を加え」
…つぼみの時期の少年のまま、永い時に揉まれ
「やがて、つーんと香が立ち、その上澄みが透きとおるまで」
…やがて、より澄んで より透明に



「 」内に抜粋した言葉は、
萩尾望都 『ポーの一族』「小鳥の巣」 より

深夜.24:14

●2006年07月10日(月)

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… 最終更新 - 7/23 PM. 11:55 …


不正確です。 o(- -;o

「メリーベルのことを考えているね、エドガー」
「彼の いつも向こう半分の心を占めている、もういない彼の妹」
「もう とうにいない」 …アラン

「ここにおいで、メリーベル、ここにおいで、今、今」
「そんなふうにして過ぎていく」
「夢、遠い日々、遠い愛、涙、悔い」
「すべて小さな箱の中、あるいは小さな池の中」
「馳せるのは、ただ想いばかり」 …エドガー

「遠い者どもよ」
「僕たちですら、いってしまう者に対し」
「残される者の悲しみを知っている」
「そして 想い馳せ 想い馳せ」
「帰らぬと知りながら、いつまでも」 …エドガー

でも…、

「どうしてメリーベルをほおっておける?」
「もう ひとつに溶け込んでいるんだよ」 …エドガー

萩尾望都 『ポーの一族』「小鳥の巣」 より



昔から、ポーの中でも 「小鳥の巣」 が一番好きだった。
なぜかは、よくわからなかった。

今、「小鳥の巣」 の中に出てくるエドガーの想いや
他の人たちの想いと、私の想い、たぶん一番重なってる。
たとえば、上に抜粋したような。



初めて読んだ時から、キリアンは好きじゃなかった。
それは、キリアンが ロビン・カーの中に自分を見て、
ロビン・カーを好きになれなかったのと同じ。

私は キリアンの中に
見たくない自分、認めたくない自分を感じてた。
昔は、それに気づいてなかったけど。

私も、追い立てていたのは自分自身。
そう、底なし沼の際まで。



みんなにとっては、きっとゲームみたいなもんだった。
ロビン・カーを追い立てたクラスメートたちのように。
でも、集団から追い立てられる方は ゲームですまない。
私は本気にした。 小学5年のときの集団無視を。

本気で、本当の私は嫌な奴なんだと思い込み、
数ヶ月で終わった集団無視を、自分の中でずっと続けてた。
追い立てる みんなはもういなくなっても、
私は みんなの影と一緒になって、いえ、率先して、
私を否定し、抑圧し、追い詰め続けてた。



私から私へ 優しさが流れて行くのを 感じたい。
私から私へ 優しさが流れて来るのを 感じ続けたい。
2005年5月に一度、感じたように。

PM.11:18

●2006年07月08日(土)


… まぼろしの欠片 …


改行とか、漢字の使い方とか、不正確です。 o(- -;o

「どこかの遠い谷間でね」
「たくさんの赤いバラを咲かせながら」
「つぼみを摘んでは、永い永い日々、炉端の火を加え」
「やがて、つーんと香がたち」
「その上澄みが透きとおるまで」

萩尾望都 『ポーの一族』「小鳥の巣」 より



“その上澄みが透きとおるまで” っていうのが、
なぜか好きで、すごく好きで…。 中学の頃からずっと。

PM.11:39

●2006年07月05日(水)

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… 最終更新 - 7/16 PM. 11:22 …


改行とか、漢字の使い方とか、不正確です。 o(- -;o

「みことばや十字架や塔を おそれるな」
「そんなものは 単なる象徴にすぎん」
「おそろしいのは信仰だ」
「我々を含め、一切の異端を認めない心」
「これは邪悪なものだ、これはウソで 実在せぬものだと」
「狂信している精神はおそろしい」 …ポーツネル男爵

萩尾望都 『ポーの一族』 「ポーの一族」より



おそろしいのは、存在を否定されること。
聖書の言葉自体でもなく、十字架自体でもなく、
存在を強烈に否定してくる心、そっちの方がおそろしい。
バンパネラにとっても。

そして、一番おそろしいのは、
自分から、自分の存在を否定されること。
外からの否定を 自分の中に取り込んでしまい、
自らを否定し出すこと。

PM.11:16

●2006年07月01日(土)


… 最終更新 - 7/4 PM. 11:00 …


今日は、たろーにゃんこの日。

たろーに対する 私の想い、
メリーベルに対する エドガーの想い、まるで同じ。



…メリーベルの悲鳴が外まで聞こえた。 僕は間に合わなかった
…おぉ…、守りえなかった僕の妹

私も守りきれなかった。 私も間に合わなかった。

…幕だ。 すべては終わった
…もうメリーベルのために、あの子を守るために、生きる必要もない

私も思った。 もう、たろーにゃんこを守るために 生きる必要もないって。
私も、いつも たろーを守ろうとしてたから。
いつも、たろーの居場所を把握してた。 自然にそうしてた。
たろーが危なくないかどうか、いつも気に留めてた。
母親が小さい我が子に、そうするように。

…たとえば妹が居ない。 思い起こすだけで 幸せにはなれない
このエドガーの言葉、何度、心の中で繰り返しただろう。
あまりにも 私の気持ちにぴったりで、自然に出てきてしまう。

…彼のいつも向こう半分の心を占めている、彼のもういない妹
そう、いつもそう、ずっとそう。
私の心の半分も、ずっと、たろーにゃんこ。

…馳せるのは想いばかり
でも、馳せるのは想いばかり。
心にいつも、たろーは居てるけど、馳せるのは想いばかり。

…どうして メリーベルをほおっておける?
…もう ひとつに溶け込んでいるんだよ

そう、“どうして たろーをほおっておける?” …この言葉なの。
私の心に浮かんでくる言葉も 全く同じ、この言葉。

“もう ひとつに溶け込んでいるんだよ” …同じ意味だった。
今年4月の夢に出てきたメッセージも、これと同じ意味。
エドガーのこの言葉には、救われる。
自分で この言葉を思ってるだけよりも、救われる。
だから、何度も繰り返す。 エドガーのことも想いながら。



ピンク色で抜粋した言葉は、萩尾望都 『ポーの一族』 の中の
「ポーの一族」「小鳥の巣」「はるかな国の花や小鳥」 より

深夜.24:15


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