私には、祖母があの子猫に出会わせて
くれたような気がする…。 または、
あの子猫は、祖母の生まれ代わり
かも…って、ずっと前から半分本気で
思ってきた。
だって、私は、滅多に弟とは
おはかまいりには 行かないんだもの。
弟と二人で行ったのは、あの時、一回だけだったかも…。
いつもは、私は母親と行ってた。
あの日、たまたま母親が 祖母の命日より早く おはかまいりに
行ってたから、 私は、初めて? 突然 弟を誘った。
私が弟を誘ったから、弟も一緒に来たんだし、
弟が一緒じゃなかったら、 きっと、子猫は家に来てない。
ウチの家族では、おはかから 平気で子猫を連れて帰れるのは、
弟くらいのもん。 そして、それを母親から なんとか許して
もらえたのも 弟だったから。
子猫が、祖母の生まれ代わりのような 気がするのは、
まず、祖母の命日に 出会った子猫の顔が
なんとなく祖母に似てたから。 大人になっても似てた。
童顔ネコで おでこも狭いから、そう感じたのかな…。
それと数年後、成長した子猫は、祖母と同じ病気をしたから。
若いときは 病弱ニャンコで、2回も手術 してる。
似てる似てないっていう話は、まぁいいとして…。
私の強迫の遠因となった、あの封建的な家風は、
きっと、昔、農家だったウチの家に、代々伝わってきたもの。
祖母は きつい人だと 近所でも有名だったらしいけど、
祖母の姑も、きっと きつかったんだろうって思う。
嫁を犠牲にして 家族を維持するパターンが、
ずっと受け継がれてきたんだろうから、
ちょっと 大袈裟になるけど、私の強迫の遠因は、
私の直接の家族の問題だけじゃないと思う。
その前の親の親の親…も、少しは関係してると思う。
そして その人たちは、心の病にはならなくても、それぞれ、
そんな家風の中で苦しんで きたんだと思う。
で、私のとこで 時代も関係して 歪みの影響がMAXになったのか、
いろんな条件が重なりすぎたのか、私が感じやすかったのか…、
とにかく、私は心を病むとこまで いってしまった。
私は、もしかしたら、先代の人たちが 果たせなかった願いも
背負ってるのかもしれない…って 時々思ってた。
もしかしたら…だけど、自分自身や他人を、そのまま受け入れて
愛したいっていう願い。 全くの見当はずれかも しれないけど…。
でも少なくとも、父親の兄弟をみてたら、そう思える。
祖母が あの家に君臨していた頃の、家中の張りつめた空気、
緊張感が、私を 幼い頃から抑圧し続けたのが影響して、
強迫になってしまったけど、その代わり、私は強迫の日々の中で、
幼い頃からの願い…自分を好きになりたい…が やっと叶って、
親の生き方、家風となっていた?生き方から、
脱出することだけは できたような気がしてた。
それを助けてくれたのは、ニャンコ。
祖母の命日に出会った、ニャンコ。
ただの偶然の出会いには 思えない、ニャンコ。
自分自身の試行錯誤もあったけど、ニャンコの存在は大きかった。
私に 大切なことを たくさん実感させてくれた。
…だから、
強迫の遠因に関係した祖母が、ネコに生まれ代わって
ウチに来て、家の中の空気を 柔らかくしてくれ、
5年後、私が強迫になってからは、今度は 私を助け続けて
くれたような気も してしまう…。
祖母とニャンコは、別々の存在だとは 思ってるけどね。
深夜 27:59